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「ダリ展」 [アート]


「ダリ展」
2016/9/14(水)~12/12(月)
国立新美術館


大きな仕事がひと段落したので、
ちょっと一息ついている。
とはいえ、次の仕事が(すでに)スタートしているので
まとまった休みなどとれない。
ゆえに、小休止。
いまのうちにできることをしようと思って、
まず思いついたのは、美術館めぐりだ。


さっそく足を向けたのは日本橋高島屋で開催されている
「日本美術と高島屋」10/12(水)~10/24(月)
横山大観、富岡鉄斎、前田青邨など
高島屋と交流のあった日本画家たちの作品がずらりと並ぶ。
所蔵作品から約60点を展示しているが、これほど見事な
コレクションを所蔵しているとは知らなかった。
「豊田家・飯田家 寄贈品展」も同時開催されている。
どちらも入場無料! お時間ありましたら、ぜひ。

<高島屋ホームページ>
http://www.takashimaya.co.jp/


そしてお次は、「ダリ展」だ。
ダリは開催されるごとに観ているし、
フィゲラスのダリ美術館も、
マドリッドの国立ソフィア王妃芸術センターも、
パリはモンマルトルのダリ美術館も行ったので、すでにあらかた
観てしまったのではないかと思っていたのだが、
恐ろしく多作の作家であるため、まだ全然網羅できていないのであった。
すべてを見つくすことなんておそらくできないだろう。
初見の作品は、思った以上にあったのだった。

今回の展示は、油彩をはじめドローイング、オブジェ、ジュエリー、
書籍、映像などを含め約250点という充実ぶりだ。
初期作品から始まり、モダニズムの探求、シュルレアリスム時代、
ミューズとしてのガラ、アメリカへの亡命……と、ほぼ時系列に展示される。
一つひとつの作品の濃度が高いため、途中で少々見飽きるが、
ダリの全貌を知るという意味では、よくできている。

初期作品は、ほぼ10代で描いたもの。
ダリが暮らしたカダケスの風景や祖母の肖像など身近なものに
材を取っていて、その技術の確かさには目を見張る。
とても10代の若者の手によるとは思えない完成度なのだ。
若い時分からこれだけ描ければ、そりゃ楽しいだろう。
また、順を追って観ていくにつれ、
キュビスム風、ピュリスム風、古典主義など
当時の美術界の動きに応じた作品が登場する。
そうしてあらゆる作風を模倣しつつ自身の世界を確立していくのだが、
どれを観てもある程度こなしているところがすごい。
豊かな発想が評価される作家ではあるが、その根本には
どんな作品も描くことができる技術の高さがあることがよくわかる。
逆に言えば、どんな作品でも描けるからこそ、
独特な作品世界を展開することができたのだ。

なかでも衝撃的だったのは、
《幻想的風景 暁(ヘレナ・ルビンスタインのための壁面装飾)》
《幻想的風景 英雄的正午(ヘレナ・ルビンスタインのための壁面装飾)》
《幻想的風景 夕べ(ヘレナ・ルビンスタインのための壁面装飾)》
の3部作。
壁一面を占める大迫力サイズで、ダリの世界がさく裂する。
飛ぶ鳥と人物のダブルイメージ、空のグラデーションが本当にすばらしい。
深遠なるダリのインナーワールドを旅するみたいだ。

また、《ポルト・リガトの聖母》はバリエーションが何作かあり、
今まで何度か観ているはずだが、
ガラへの深い慈愛が豊かに表現されていて、いつ観ても感動する。

さらには、映像作品《デスティーノ》では
ダリの作品に登場するモチーフたちが躍動していて、たいへん面白かった。

観るところが多すぎて、とても言葉につくせない。
会期はまだ始まったばかりなので、
気になる方はお時間のあるときにお出かけください。
ダリのめくるめく世界を旅すれば、
ストレスも解消!できるかもしれません。


<ダリ展 オフィシャルサイト>
http://salvador-dali.jp/

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