So-net無料ブログ作成
検索選択

「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」 [アート]


「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」
6月18日(水)~9月1日(月)
国立新美術館

バレエ、衣裳、音楽、美術。
どれもが好みで、それらが一堂に会する展覧会というので、
これはぜひ行かねばと思っていた。
バレエ・リュスについてはあまり知らなかったのだけれど、
夏休みに特に予定がなかったので、ふらりと足を運んでみた。


バレエ・リュスとは、
1909年から29年という短い期間に活動した
ディアギレフ主宰のバレエ・カンパニー。
「ロシア・バレエ」という名でありながら
革新的なプログラムを手がけたことにより、また
当時の芸術家たちが活躍した場としても注目された。
衣裳、音楽、プログラムなど、そのすべてを
完成された芸術として見ることができる。
舞台芸術を超越して、総合芸術をなしえた
団体といえるのではないだろうか。

展示の中心は、
舞台で実際に使用されたきらびやかな衣裳の数々。
現在、バレエの演目でみられるチュチュの類とはまるで違い、
見るからに重そうな、布をふんだんに使った衣裳がずらりと並ぶ。

伝説のダンサーといわれるワツラフ・ニジンスキーらが
身にまとった衣裳は、刺繍やプリントが大胆に配され、
その一つひとつがいちいち完成度が高い。
現代の街で見かけたら、おしゃれ!と思えるような
斬新なデザインとポップな配色に目を惹かれる。
ダンサーとしては踊りにくかっただろうが、
着るだけなら相当に楽しかったのではないかと思えてくる。

中にはマティスやキリコなど、
同時代に活躍した芸術家がデザインを手がけた衣裳もある。
みれば、いかにもという感じだ。
キリコの衣裳はまるでギリシア彫刻を施した建物のようで、
絵画も衣裳も表現する場であることにおいて
共通しているのだということを感じさせられた。

また、展示品としては地味でありながらも、
公式プログラムやポスターも相当に見ごたえがある。
ジャン・コクトーが手がけたという公演ポスター。
ピカソが表紙のデザインを手がけた公式プログラム。
これほどに美しい刷りものが
現在まできちんと残されていることに感謝せざるを得ない。
濃やかな装飾が施されていて、みるほどに美しい。

活動期間は少ないながらも、
前衛的で濃密でありつづけた。
これぞ、芸術のあるべき姿といってもいいのではないだろうか。
バレエ好きなら必見。
20世紀初頭の芸術が好きな人にもおすすめしたい。



<展覧会オフィシャルサイト>
http://www.tbs.co.jp/balletsrusses2014/


ビジュアル版バレエ・ヒストリー バレエ誕生からバレエ・リュスまで

ビジュアル版バレエ・ヒストリー バレエ誕生からバレエ・リュスまで

  • 作者: 芳賀 直子
  • 出版社/メーカー: 世界文化社
  • 発売日: 2014/06/17
  • メディア: 単行本



nice!(5)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 5

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0