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音ノアル暮ラシ ~extra [音楽]

久々の音楽記事。

ここ数年のリアル店舗の相次ぐ閉店により、
CDショップに足を運ぶ機会は劇的に少なくなった。
すると、CDを購入する機会も圧倒的に減ったのだ。
ということは、ネットで何でも買える時代にあっても、
実物に触れることがやはり購入欲を
いちばんかきたてるということか。
直接触れることが五感の中でもっとも強い刺激があるということなのだろうか。


ネットでは出会えなかった音楽を
店頭で見つけるのって、楽しいものだよ。
POPやジャケットを眺めつつ、それこそいろいろなことを想像するのだ。
ある意味、妄想に近いのかも(笑)。


さて、マドンナ姐さんだ。
端から買うと決めているので、迷わず購入。
MAONNA  「MDNA」

MDNA

MDNA

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: INTERSCOPE
  • 発売日: 2012/03/26
  • メディア: CD


楽曲はバラエティに富んでいて、かなり楽しい。
カッコイイ曲もキュートな曲も、色っぽい曲も。
ある程度のキャリアを積むと、テンションをキープするのは
かなり大変だと思うけれど、彼女はやはり別格か。
50歳すぎてコレだもんなあ。
最近このアルバムを聴きながら筋トレをしている(笑)。
効きそうな気がするのは、わたしだけだろうか。



incognito  「SURREAL」

Surreal

Surreal

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Shanachie
  • 発売日: 2012/03/26
  • メディア: CD


もう、間違いないですね。
全体的に、JAZZっぽさは比較的薄く、
聴きやすいアルバムに仕上がっているのではないだろうか。
メイザ・リークの奥行きのある歌声にうっとり。
「GOODBYE TO YESTERDAY」「CAPRICORN SUN」が好き。



TVKでミュージックビデオをたまたま見かけて、
これは絶対買う!!と思って入手したのが大正解。

ESPERANZA SPALDING  「RADIO MUSIC SOCIETY」

Radio Music Society -Ltd-

Radio Music Society -Ltd-

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Telarc
  • 発売日: 2012/03/15
  • メディア: CD


ベースを弾く女の子。歌も歌うし、ソングライティングも手がける。
天賦の才能を持つ人ですねえ。
収録曲は実に多彩で、ジャズ、ファンク、ソウルなど
質の良い音楽をたっぷり浴びて育ってきた素地を感じさせる。
掘り出し物だ。今後を大いに期待したい。


ラスト。
ROBERT GLASPER EXPERIMENT  「BLACK RADIO」

Black Radio

Black Radio

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Blue Note Records
  • 発売日: 2012/02/28
  • メディア: CD


山野楽器のPOP
(たしか、ソウル、ジャズ、ファンクなどジャンルを超えて……のような文言だった)を読んで、
これは絶対好きだ!と直感。
大当たりでした。基本的にジャンルミックスぽいモノが好きなので。
エリカ・バドゥをはじめ、ジャズ、ヒップホップなどなど
さまざまなジャンルからゲストヴォーカルを迎えたセッションアルバム。
彼自身は、ひとことでいえばジャズピアニストなんだけれど、
どんな音楽も自身のものにしてしまうオールラウンダーなんだと思う。
しっとりしていて色っぽくて、ステキです。


温かい季節になってきたからか、
全体的にファンキーなセレクトになった。
なかでもいま、個人的にはジャズファンクがきているらしい(笑)。
まるで、90年代初頭に戻ったような感じ。
なんだかフレッシュ。ごめん、意味わからなくて(笑)。



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たより [もろもろ]

およそ月イチのサイクルで、親から荷物が届く。

中身のメインは、自家菜園(庭の一隅に設けた小さな畑なんだが)でとれる
種々雑多な野菜。
今回は、はつかだいこん、青梗菜、たまねぎなどなど。

そんななかに、思いつきで入れたように花がちょろっと。
おそらく庭の隅に自生しているものですね。
あまりにもすこしだったので、おちょこに活けてみました。
IMG_1327.JPG


それと、先月、英国に旅行をした時の土産だそうだ。
ショートブレッドやクロテッドクリームと一緒に、
おまけのように入っていたウォーカーのチップス。
これがいかにも英国らしい。
パッケージに、「フレーバーを当てたら50,000ポンド!」と書いてあるのだ。
IMG_1328.JPG

んむ、さて、何味かしらん。食べるの楽しみ。

『未来国家ブータン』 [本]


『未来国家ブータン』  高野秀行 著


本カテゴリーに登録しておきながら
本の話題が近頃めっきりすくなくなったのは、
読んでいないからではない。ただ単に、
人におすすめできるほど面白い本に出会ってなかったからだ。
それと、長尺モノにはまっていたこともあった。
いまさらわたしが紹介するまでもないので割愛するが、
宮部みゆきの『おまえさん』『孤宿の人』もなかなか読みがいがあった。

さて、高野秀行だ。
なんでかな、高野さんの本を読んだことがない人は、
ものすごく損をしている!と思ってしまうので、
読むと必ず紹介記事をアップすることになる。
それももしかしたら高野マジックに
はまっているからなのかもしれないけれど、
本当におもしろいんですよ。
フラットな目で素直な思考をつづる文章がやはりいい。
先入観や偏見、思い込みのない文章というのは、
いまや稀少なのかもしれない。
んん、ということは高野秀行自身がUMAということか(笑)。


いまにわかにブームとなっているブータン。
話題のGNH(国民総幸福量)とはなにか、
イケメン国王は本国ではどのような存在なのか、
環境立国の真実とは、そして、雪男は本当にいるのか……。
著者は、自身の体験を通して、
ヒマラヤのふもとにある小国の真実に迫っていく。
その発端となったのは、
バイオベンチャーを設立した友人の二村聡さんからの依頼だった。
二村さんはブータン政府と生物資源の開発プロジェクトに
着手していて、著者はその調査をお願いされた。
荷が重く、気乗りのしないところへ、
二村さんが発した爆弾(笑)、
「高野さん、ブータンには雪男(イエティ)がいるんですよ」(!!)が
著者の心を決めたのだった。
雪男、その引力はなんなのだ。
おそらく著者にしか効かない言葉だろうが、
それで一冊書いてしまうのだから
この人はまったく、ただでは起きない。

ブータンを旅するのは、そう容易ではない。
観光を制限しているので、あらかじめ
日数や訪問地を届け出る必要があるのだ。
そして必ずガイドがつき、案内できる場所しか見せてもらえない。
果たして、そういう旅に著者がガマンできるのか、と思いきや
意外と素直に従ってしまうところは、著者の順応性のなせる業か。
案内人を務める国立生物多様性センターのツェンチョ君、
プロジェクトの責任者シンゲイさんをはじめ、
会う人々それぞれを、著者はまず観察する。
そうしてさまざまな人と出会うなかで、
「雪男(ミゲ)という言葉は、たびたび登場する。

山奥に住んでいて、毛むくじゃらでものすごく臭くて、
つま先と踵が逆についていて……。

そんな話を聞かされるたびに興奮している著者につられて、
読んでいるこちらもまた、ワクワクしてくる。
こういうところが「高野本」の魅力。
著者と一緒に未知を知っていく、
そのプロセスこそがまさに読む楽しみなのだ。

パロからティンプー、プナカ、ガサ、ラヤ、ジャカル、タシガン、
ランジュン、メラ、サクテン……。
徐々に秘境へ、奥地へと進んでいきながら、
雪男に関する調査を進めていく。
著者にとっては生物多様性なんて二の次なのだが、
現地の人々に会い、土地のことを知るにつれ、
ブータンの生活習慣や宗教、自然環境などがわかり、
さらにはブータンが多民族国家であることがあらわになってくる。
また、GNH=仏教ではなく、
仏教や近代化、国防、環境などを総合的に判断して
三代目、四代目の国王が個別に実施してきた
政策の集成だという著者の言葉(!)には、思わず目からうろこが落ちた。

謎の生物、雪男を追いかけていたつもりが、
謎に包まれた国家ブータンの核心に迫ってしまった、というところは
けがの功名的ではあるが、おそらく
読者がもっとも知りたかった真実に行きあたっているのではないかと思う。

一見、相反するタイトルに至るラストには
思わず納得させられてしまった。
幸福であるということは、自由が尊重されることと等しくない。
ある程度、管理されていることが人々に幸福を感じさせるというのだ。
要するに、どこにどういうルールを設けるかによって、
国民の幸福度が変わるということだろうか、と思う。
軽やかな筆致で記されているが、
その意味するところは意外に深い。

ブータン、やはり興味深い国だ。
幸いにも、このところ関連図書の発行が相次いでいる。
この国をますます知りたいと思わせてくれる、そうした意味で
本書はきっかけを与えてくれる一冊になるかもしれない。

未来国家ブータン

未来国家ブータン

  • 作者: 高野 秀行
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/03/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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